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SMARTの法則に沿った目標設定・目標管理方法を解説

SMARTの法則に沿った目標設定・目標管理方法を解説

この記事は2分ほどで読めます (約917文字)

企業や個人が成長するためには「目標設定」「目標管理」が不可欠となります。

目標管理においては、まず明確な目標の設定を行い、その目標に向かって行動を移し、行動した後の効果検証と改善を繰り返し行う必要があります。

目標設定はそのやり方次第で、社員の意欲を沸かせたり、逆に下げてしまうこともあります。目標設定がうまくいくと会社全体の雰囲気が明るくなるといっても過言ではありません。そして目標設定を形骸化させず達成するためには、誰がみても明確で、管理しやすい方法であることが重要。

そこで活用されるのが「SMARTの法則」というフレームワークです。

「SMARTの法則」とは?

SMARTとは、目標設定において必須となる5項目の頭文字をとったフレームワークのこと。5つの項目は以下から成り立ちます。

  • Specific(具体的に)
  • Measurable(測定可能な)
  • Achievable(達成可能な)
  • Related(経営目標に関連しているか)
  • Time-bound(時間制約がある)

これらに沿って目標を立てることで、自身の行動ベースに落とし込みがしやすく、目標達成のためのモチベーションも維持しやすくなります。

Specific(具体性・具体的に)

SMARTの法則に沿った目標設定においては、漠然とした目標ではなく、明確で具体的な目標を設定します。

例えば、一流のビジネスマンを目指すという漠然とした目標は、達成のために何が必要であるかが不明瞭です。「〇〇のスキルを持った一流のビジネスマン」といった具体的な目標であれば、そのスキルを獲得するための行動が追いやすくなります。

Measurable(計量性・測定可能な)

計量性があり、測定可能な目標設定を行う必要があります。

仮に営業マンが社内販売売上トップを目指すという目標であれば、それを達成するためにいくらの売上が必要であり、現状とのギャップを埋めるために何を行うべきか、測定可能な目標を立てましょう。

Achievable(達成可能性)

どう考えても達成不可能な目標は、行動力やモチベーションを著しく低下させます。目標を立てた後で達成不可能なことに気付き、モチベーションを下げてしまうことは目標管理において往々にして陥りがちです。

自身の努力次第で達成可能な目標を立て、モチベーションを維持させながら行動できる目標設定を行う必要があります。

「A」には別のフレームワークも当てはまる

Achievable(達成可能性)の代わりに、以下をSMARTの「A」として割り当てるケースもあります。

  • Attainable:目標に到達できるか
  • Agreed upon:同意は取れているか
  • Action-oriented:行動を促せるか

Relevant(関連性・経営目標に関連しているか)

達成することにより、その成果がどこにつながっているかを意識できる目標はモチベーションを高めることができます。

企業の経営目標への寄与が見えれば、おのずと組織貢献に向かって動くことができ、自分の仕事や目標に対しても自信を持つことができます。

「R」には別のフレームワークも当てはまる

SMARTの法則のうち「R」はRelevant(関連性)を設定していることが多いですが、その他にも、以下のようなフレームワークを当てはめることができます。

  • Realistic:現実的な目標であるか
  • Reasonable:合理的な目標であるか
  • Rewarding:やりがいのある目標設定になっているか

Time-bound(期限・時間制約がある)

人間は怠惰な生き物です。目標に対して明確な期限がなければ、いつまで経っても目標達成のための行動を起こすことはできません。

目標管理においては、まず明確な期限を定め、その期限までの達成のための具体的な行動を起こす必要があります。時間的制約がないといつの間にかうやむやにしてしまうことが多くなります。

期限・時間的制約をつけるポイントは四半期・1ヶ月・1週間といった期限を決めた目標設定を行うことをおすすめします。

目標管理は上司と二人三脚で

企業のビジョンやミッション、企業が掲げる目標に準拠した上での目標設定が望ましいですが、大切なのは目標の進捗や達成具合を上司と一緒に確認すること。

ここでの上司の役割はあくまでもサポートです。指示・命令をしてしまうと、目標からやるべきこととなり部下のモチベーションが下がってしまいます。なので傾聴とサポート、助言を求められれば回答するといった進め方をお勧めします。目標の進捗確認は1on1など手法を用いて管理することも良いでしょう。

部下とのコミュニケーションを密にとるために、業務上の会話だけでなく雑談などを積極的にすることも必要になります。コミュニケーションツールや社内SNSなどをうまく活用し1on1での会話につなげ、Smartで設定した目標の達成、部下の成功をアシストしましょう。

この記事を書いた人
名越 和徳

名越 和徳

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