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男性上司が女性の部下とコミュニケーションをとる方法

男性上司が女性の部下とコミュニケーションをとる方法

この記事は2分ほどで読めます (約985文字)

あなたが男性で、仕事上で女性の部下を持っていた場合「女性部下」という単語にどのような感情を持ちますか?もし、別になにも感じるところはないというのであれば、あなたは優れた上司であるでしょう。

多くの男性上司の場合、女性部下という響きにはある種の「難しさ」を感じるのではないでしょうか。

まずはその理由から分析していきましょう。

男性上司が女性部下を「苦手」と感じる理由

男性と女性では感覚も考え方も仕事の仕方にも違いがあると言われています。現在ではジェンダーフリーな考え方が世の中に広まり、男女の垣根は徐々になるなりつつありますが、まだまだ男性脳・女性脳的な考え方は存在しているといって問題ないでしょう。

「共感力」のなさ

女性部下を苦手と感じる最大の原因は、はっきり言って「上司のコミュニケーション能力の不足」につきます。

もちろんすべての女性に当てはまるわけではありませんが、一般的に女性は男性に比べて「共感」を大切にすると言われています。
例えばプライベートで見た映画や訪れたレストランなど、感銘を受けたものに対して、男性はそれを「体験したい」と感じやすい傾向にあります。

反面、女性が大切にするのは「その時の感動した気持ち」です。あなたが体験したいかどうかじゃありません。

これを仕事に置き換えるとどうでしょうか。例えばある部下が納期や売り上げなど、数的制約のある仕事に対してコミットができなかったとします。上司であるあなたは、当然部下に対してその原因と対策を立てる必要があります。

あなたが上司として「達成しなかった事実」をもとに部下を叱った場合、共感を求める女性部下は一気にモチベーションを低下させてしまいます。それはなぜでしょうか。

仕事には、結果とは別にゴールまで到達するプロセスが存在します。女性の場合、このプロセスを男性より大切にします。なぜならば、古くからある男性的な仕事社会の考え方に女性は当てはまりづらいからです。

女性にとって、上司部下とった古臭い序列社会は男性ほど深い意味を持ちません。なぜならば、男性は社会で生きるために上下関係を大切にしがちですが、女性にとっては「働きがい・生きがい」が大切だからです。

そんな女性部下に対し、プロセスを無視した事実攻撃のみのコミュニケーションをしてしまえば、当然女性部下はあなたを信頼することはありません。

大切なことは部下が行った仕事のプロセスを評価することです。ですが、案外それが女性部下にはできないのです。それには理由があります。

パワハラ・セクハラの恐怖

パワハラやセクハラといったハラスメント行為が世に出やすくなった昨今、部下を持つ上司も気を遣って社会生活を送っていることと思います。
もちろん、セクハラやパワハラはやってはいけないものです。
ですが、「どこからがハラスメント行為にあたるのか?」という質問に対して明確な答えを持っている人はそれほど多くないはずです。
なぜならば、ハラスメントと感じる基準は、受け手にゆだねられているからです。

上司であれば、部下の懐に飛び込んで、時には叱り、時には褒め、コミュニケーションを重ねて信頼関係を築いて成長させたいと思うものです。
ですが、女性部下の場合はその距離感を見誤ると大変なことになります。

例えば、インターネットなどで「女性部下」と入力してみましょう。候補に「好意」などといった恋愛を想起させるようなワードが出てきませんか?そう、仕事上の関係といえど、そこは男と女。割り切ってコミュニケーションをするのは非常にバランスが難しいものなのです。

上司と部下の関係を良くし、成長を促すためには深いコミュニケーション(男女の仲ではなく)が必要だが、踏み込みすぎるとハラスメント行為が心配だし、間違いも起きる可能性がある。これが女性部下とのコミュニケーションの難しさです。

女性部下を上手に育てるためには

ますます女性部下が苦手になりそうな内容を書き連ねてしまいましたが、ポイントは「女性部下と良好な距離感を保ったコミュニケーション」と「共感力」です。セクハラだと思われないようにコミュニケーションを取り、仕事での成功はきちんと褒めて、助けになってくれた時は恥ずかしがらずに感謝を伝えましょう。

ですが、前にも述べた通り、距離感を近くしすぎるのは危険です。あくまでビジネスの世界、上司と部下の関係としてコミュニケーションをしていると相手にもわかってもらうことも大切です。

社内SNSやミーティングなどを利用する

感謝やアドバイス、コミュニケーションの場に社内SNSやミーティングなどを利用する手段もおすすめです。
社内SNSなどであれば、現実の距離を保って気軽にコミュニケーションが取れますし、複数人を絡めての会話も可能です。
同様にミーティングなどの集団の場で女性部下を褒めるのも効果的です。

また、現在では社内でのコミュニケーションを気軽に行えるさまざまなツールも多数存在しています。コミュニケーションでミスをして大切な部下を失ってしまうという事態にならないためにも、便利なものを取り入れて部下にとって「やりがいがあって、居心地のいい職場」を作る努力をしてみるのもよいかもしれません。

この記事を書いた人
名越 和徳

名越 和徳