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戦略的人事とは?人材確保と活躍のために必要なポイント

戦略的人事とは?人材確保と活躍のために必要なポイント

この記事は2分ほどで読めます (約981文字)

戦略的人事とは?

戦略的人事とは「戦略的人的資源管理(Strategic Human Resources Management)」を意味のことです。
人事とは、会社で働く従業員の採用や管理など「裏方的な働き」をしているというイメージがあります。

しかし、戦略的人事の領域においては、人事は裏方ではなく会社の大切な資源である「ヒト」を管理し、経営に深くかかわるような仕事が期待されます。

戦略的人事の最大の目的は「企業の経営理念や課題を理解し、ひとつの目的に向かって前進できる人材を確保する」ということです。

そのためには、古くから知られている「人事は裏方である」という固定観念ではなく、「人事は経営を支えるビジネスパートナーである」という考えをベースに人材確保や教育を行っていく必要があるのです。

戦略的人事の機能

戦略的人事においては、人事部は企業の経営に深くかかわり人的資源を充実させることが求められます。
そのために必要とされる働きが以下の4つです。

  • HRBP
  • OD&TD
  • CoE
  • OPs

上記はすべて、企業の資源である「ヒト・モノ・カネ」における「ヒト」に大きくかかわってくる要素。

それぞれ解説していきます。

HRBP

HRは「human resource」すなわち人事です。BPは「business partner」読んで字のごとく、ビジネスパートナーのことです。戦略的人事においては、人事は経営理念を理解し、適した人材を確保し教育する役割を求められます。

そのため、営業部などの外に出る職種の裏方的な存在ではなく、企業にとってよきビジネスパートナーである必要があります。

当然、企業の業績を向上させるために必要な人材のリクエストがあったとすれば、趣旨をよく理解し適切な人材を確保をしなければなりません。同時に、まだ現場や経営陣から上がってきていない要望や問題点をいち早くキャッチし、提言をすることもあります。

こういった「攻めの姿勢」を持った人事部であることが、戦略的人事のポイントです。

OD&TD

Organization DevelopmentとTalent Developmentの頭文字です。
企業理念を浸透し、企業が一丸となって目標に向かえる組織づくりとそれを支える人材開発、

この2軸をしっかりと支えていくことが戦略的人事には欠かせません。

CoE

Center of Excellenceの略。

どのような人材を、いつまでに、どうやって採用するのかという目標を立て実行するエキスパートのことを意味します。
戦略的人事において、各専門分野に適した人材を集めて組織を強化し経営の基盤を作っていくような、

いわばコンサルティング的な働きは常に求められてきます。

人材確保のプロフェッショナル的な存在、それがCoEの考え方です。

OPs

オペレーションズの略語で、採用活動における実務部分を意味します。採用活動には多くの事務的な作業や、採用後の教育やフォローアップなど様々な実務的な要素が絡んできます。採用においてはそのプロセスを考え実行する必要がありますし、採用した人材ももちろん採用したら終わりというわけではありません。

企業理念を深く理解した人材に育て上げ、中核メンバーとして育てていくためには、人事部の力を発揮する必要があります。

戦略的人事を達成するためのリソース

戦略的人事において、人事部の働きは採用のみならず、教育・提案・分析・管理と多岐に渡ります。
また、企業の理念を理解した才能ある人材を採用できたとしても、必ずしもずっと働いてくれるとは限りません。

前述の通り、人事部の妙は「ヒトの管理」にあります。戦略的であっても、それは同じことと言えます。
大切なことは、自社の人材を育て、自社に愛着を持ってもらい、長く働いてもらうことです。

長く働いてくれる人材を育てる

戦略的人事の担当者であるならば、貴重な人材を自社から手放さないために、従業員満足度を上げるツールや手法に対してアンテナを高く持っておくべきです。

世の中には、企業研修や社内ツールなど、戦略的人事の考え方にマッチしたサービスやフレームワークが多数存在しています。

それらはすべて自社で行うには限界があります。授業員満足度を高め、貴重な人材を手放さないために、必要なツールは導入するようにしておきましょう。

この記事を書いた人
名越 和徳

名越 和徳